屋久島ツアー
(宮之浦岳登山&縄文杉トレッキング)
2004年9月3日〜8日
その2
◆ 9月4日 宮之浦岳登山 ◆
#11 紀元杉
荒川登山口に行く途中に立ち寄りました
 さて、今回の旅行のメインイベントである宮之浦岳登山の日である。朝5時に起床し、5時40分にレンタカーで宿を出発する。途中、前日予約しておいたおにぎり弁当を受け取り、淀川登山口に向かう。

 高度を上げるにつれ、次第に雨模様となり視界も悪い。途中、紀元杉に立ち寄る。確かに見たこともないような大きな杉だ。よくぞ、切り倒されないで残っていたものだ。

 推定樹齢3000年、樹高19.5m、胸高周囲8.1mだそうだ。この杉には20種以上の植物が着生しているそうであるが、雨模様ということもあり、また、これから登山を控えているため、じっくりとは見物しなかった。
#12 淀川登山口にて
雨がシトシトと降っている中での出発です
 宿を出発して1時間ほどで、淀川登山口に到着する。あいにくの雨模様である。皆、持参した雨具を着込んでの出発となる。
#13 淀川小屋前にて(全員)
 大きな杉が聳える薄暗い原生林の中の登山道を登り、登山口から1ピッチ、40分ほどで淀川小屋に到着する。

 雨具を着ていることもあり、かなり蒸し暑い。吹き出る汗と雨で、すでにグッショリである。

 ここで持参したおにぎりを頬ばる。
#14 淀川小屋脇を流れる淀川源流
清流が音もなく流れていました
 小屋の脇には淀川の清流が流れている。透き通った水は、上高地の大正池を想像させる。
#15 小花之江河
 小屋から1時間半ほどで、小花之江河に到着。標高1600mほどにある湿地帯だ。こんな高所に湿地帯があるとは、少し不思議な感じだった。晴れていたら、さぞや綺麗なんだろうな〜と思う。
#16 花之江河(ハナノエゴ)
標高1600mにある珍しい湿原です
 小花之江河から10分ほど歩くと花之江河でえある。比較的大きな湿地帯だ。辺りには所々から清流が湧き出ている。

 この頃より、本格的な雨模様となってくる。景色も望めないし、休みも早々に、宮之浦岳に向けて先を急ぐ。
#16 花之江河(ハナノエゴ)
#18 投石平(ナゲシダイラ)付近
 花之江河よりしばらく進むと、稜線らしき場所に出た。「らしき」というのは、ガスが立ちこめて辺りの景色が良く見えない為だ。

 この頃より風も強くなってくる。時折、突風にあおられる。やはり、台風接近の影響なのだろう。

 花之江河を出発し、雨と強風の中を黙々と進み、体力も尽きかけた頃、ようやく、頂上らしきものが視界に入ってきた。

 これでもう登らなくて済む。こういうのが偽らざる実感である。
#19 宮之浦岳山頂(標高1936m)にて
九州地方の最高峰にようやく到着です
 登り始めてから約5時間、ようやく九州地方の最高峰である宮之浦岳にたどり着いた。こんな天候なので、頂上からの景色は望めない。

 強風が吹き荒れており、かなり寒い。記念撮影のみをして、早々に下山を開始し、風の当たらないところで昼食を取る。

 雨に打たれたおにぎりは、何とも美味しくなかった。天気がよければ、頂きでのんびりとくつろぐのだが・・・。
#20 宮之浦岳山頂にて
残念ながら台風接近による強風混じりの雨で、山頂からの展望は望めませんでした
#21_1 下山途中に見かけた杉の木の根
モデル 日吉さん
やっぱり屋久島の杉は凄いですね
 途中、大休止を2回ほど取った関係で、頂上から5時間の所要で、淀川登山口に降り立つ。

 淀川登山口につくと、藤田さんの登山靴の靴底が剥がれていた。途中で壊れなくて本当に良かったですね、藤田さん。

 往復約10時間の登山であったが、運動不足の小生には少々こたえたというのが正直な感想である。
#21_2 下山途中に見かけたモウセンゴケ
■登山コース概要
標高差: 576m
距離: 片道約8km
標準コースタイム: 9時間35分
我々の所要時間: 約10時間
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