屋久島ツアー
(宮之浦岳登山&縄文杉トレッキング)
2004年9月3日〜8日
その3
◆ 9月5日 縄文杉トレッキング ◆
#22 荒川登山口にて
 この日は屋久島滞在3日目、縄文杉までのトレッキングです。前日の宮之浦岳登山の疲れも癒えぬ中、時間を超有効的に使ってのトレッキングです。(爆)

 起床は昨日よりも早い朝4時30分です。中年になると朝は早いです(爆)。

 縄文杉へは荒川登山口から登ります。荒川登山口の駐車場崩落で一般車の通行は禁止されていた為、バスで向かいます。民宿近くの春田バス停を5時37分に出発です。

 途中、一旦停車してもらって、注文していたおにぎりを受け取り、一路、荒川登山口に向かいます。
#23 大株歩道まではトロッコ道を歩きます
 荒川登山口に到着した時、辺りはまだ薄暗く、前日に引き続いて小雨模様の中での出発となりました。

 ここから大株歩道までの片道8km程は、トロッコ軌道の上を歩いていきます。下を向いて歩いていないと、枕木に足を引っかけるので、正直、歩きづらいです。枕木に歩幅も制限されますのでなおさらです。
#24 台風の影響で、時々、突風が吹いてきますので
鉄橋を渡る時は緊張します
 時折、突風が吹いて、辺りの木々がもの凄い音をたてています。ちょっと怖いくらいです。これは、間違いなく台風18号の影響です。

 荒川登山口は夜は無人になります。タクシーも予約しておかないと利用できません。帰りのバスは1回のみで時間が決まっている為、これを逃すと取り残されてしまいますので、あまりのんびりはしていられません。
#25 小杉谷にゴロゴロとある大きな岩
 ひたすらトロッコ道を歩きますが、景色があまり変化しない為、行程が長く感じます。

 小杉谷に目をやれば、見たこともないような大きな岩が点在しています。どうしてこんな大きな岩があるのか不思議な感じです。上流から流れて来るのでしょうが、これらを動かす水のエネルギーは凄いです。きっと、水量が相当増える時があるのでしょう。
#26 小杉谷小・中学校跡
 途中、小杉谷小・中学校跡に立ち寄ります。校庭のみが残っています。かつて、屋久杉を切り出していた頃には、相当数の家族がこの辺りに住んでいたそうです。

 杉の伐採禁止措置と共に、この地には人が住まなくなりました。トロッコ道もその時の遺産です。

 三代杉付近で親子の屋久鹿を見かけましたが、写真を撮り損ねました。(反省)
#27 大株歩道入口
ここから本格的な登りになります
 登山口から2時間歩いて、ようやく大株歩道入口です。トロッコ道はここまでで、ここからは登山道になります。

 台風が接近していることを伺わせるように、次第に雨が強くなってきました。ここで雨具を装着し、しっかりと雨対策をして、いよいよ登りです。
#28 ウィルソン株
 大株歩道から30分ほどでウィルソン株に到着しました。辺りには大きな杉が乱立している為、昼間でも薄暗いです。

 カメラを向ければフラッシュが光りますので、良い映像は撮れません。かといって、フラッシュをOFFにすると手ぶれを起こします。

 左の写真はフラッシュOFFで、手ぶれを起こしながら何とか生の色を出そうと撮影した結果です。縄文杉トレッキングには三脚持参が望ましいですね。
#29 ウィルソン株の中から上を見上げるとこんな景色です
 ウィルソン株は、豊臣秀吉が京都方広寺の大仏殿の建立にあたり、薩摩藩に伐採させたという説があります。胸高直径4.4m、胸高周囲13.8m、推定樹齢3000年です。

 1914年、アメリカの植物学者、アーネスト・H・ウィルソン博士が世界に広めたことから、この名がついています。

 株の中は畳10畳ほどの広さがあり、木魂神社が祀られています。株の中から上を見上げると、右の写真のような景色が広がります。

 杉の大きさもさることながら、文明の利器がない頃、ここからどうやって運搬したか、その事のほうが不思議です。
#30 縄文杉
ようやく到着です
樹高25.3m,、胸高周囲16.4m、推定樹齢2170年〜7200年まで諸説がある
 大株歩道に入って、ちょうど2時間あまりで、目的地の縄文杉に到着しました。

 既に辺りは大雨になっていましたので、綺麗な写真は撮れませんでした。

 なにか、ご神木をみるような気持ちになりました。10数年前より、杉の保護を目的として観察デッキが設けられた為、近づくことができないのが少し残念です。それまでは杉の横にいって触れたそうです。

 まあ、多くの見物者が訪れますので、仕方ない方策です。

 荒川登山口から5時間ほど歩かないと拝めない杉ですので、雨の中でしたが、30分程ここで杉を眺めて過ごしました。
#31 縄文杉をバックに記念撮影(全員)
 既に全身びしょ濡れの状態です。バスの時間も考えて、12時10分に縄文杉を後にしました。

 途中、木立の中で、雨に打たれながらの昼食をとり、16時20分に荒川バス停に舞い戻りました。

 出発まで少し時間がありましたので、皆さん、思い思いに着替えをしてバスに乗り込みました。

#32 夜は「れんが屋」で疲れを癒す
 夜は、れんが屋で焼き肉をつつきながら、今回の登山の成功を祝い合いました。
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